■『第15回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽・しぼりたてを楽しむ会』体験記
 大吟醸「酔楽天」で有名な、秋田晴醸造元 秋田酒造(株)の『第15回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ・しぼりたてを楽しむ会』に参加してきた。4年連続4度目である。
 1/27に仕込んだ醪(もろみ)が、搾りの時期を迎えた。「上槽」「瓶詰め」「ラベル貼り」の蔵人体験である。50人が参加した。利き酒コンテストも行われ、懇親会では全員に修了証が渡された。私の名前の入ったお酒が、いよいよ発売される。
●2008/3/23(日)
 
07:00  勤めが無くなってから、朝早く起きる習慣が無くなって、めっきり朝が弱くなった。それでも、ワクワクしているのか、早く目が覚めた。
  
08:25  自宅から歩いて10分のところ。途中、同級生が若社長の「英雄」・「新政」瓶詰め工場・「黄金井」と酒屋が続く。。
 
★人物以外の写真をクリックすると、拡大されます。
 
英雄醸造元 森川酒造店
森川酒造店 正面 「新政」瓶詰め工場
 
 近頃は暖かい日が続いている。今日も暖かいので、普段着に近い感じで向かった。それでも蔵の中はコートを脱いでハッピ一枚での作業なので寒かった
 
08:45  靴の泥をよく落としてから受付へ。懇親会費を払って、ハッピに着替える。社長の挨拶から始まって、加藤杜氏により、今年の「ヨーイトナ」の出来映えについての説明があり、2月から3月に掛けて、我々が仕込んだ酒母に、蔵人によって初添え・仲添え・留添えが行われたと言う。
 
正面玄関/店舗「酒蔵酔楽天」
 
●秋田晴  秋田酒造(株)
 
〒010-1631
秋田市新屋元町23-28
 創業の明治41年、日露戦争の大勝を祝して命名された「國萬歳」を主銘柄に、一貫して酒造りに当り、戦時中一時中断したものの、戦後直ちに復活。今年が創業100年。昔ながらの手造りに新しい感覚と技法を採り入れ酒造りを続けている。秋田県酒造協同組合ホームページより)
 ●新屋酒造年表
 
09:00  まずは、洗面器で手を消毒して、一同酒蔵内の松尾神社に参拝する。そのさらに奥の蔵で、上槽の作業から始まる。醪の入ったタンクから、桶で醪をすくい、布の袋に2杯ほど入れる。これを別のタンクに用意した棒に紐で吊す。いわゆる袋吊りである。大吟醸などで用いられる搾り方である。
 
松尾神社
袋吊り作業
 
 すでに蔵人によって絞られた物があって、これを瓶詰めする作業も始まった。いわゆる「にごり酒」である。タンクは3つ分ほどあるようで、もう一つは、アコーディオンのような形をした濾過器に掛けられ、澄んだ生酒が絞られていた。これも瓶詰め作業をして、ラベルが貼られる。私も貼ってみた。蔵内での利き酒で、手元が狂って進まない。10本程で諦めた。
 
瓶詰め/ラベル貼り作業
 
濾過圧搾機
 
10:00  皆さん濾過器を「ヤブタ」と言うが、藪田式なのを始めて知った。濾過器された生酒を頂く。今回はあまり炭酸を感じない。濁り酒も頂く。珍しく辛口に出来ていて、なかなか良い味である。皆さん交代で袋吊りの作業をする。その他の人は、利き酒をしていて、殆ど宴会状態。直汲みもやってみた。要するに、米粒の入った醪をそのまま飲んだのである。
 
秋田放送のテレビカメラ
速い物で、お昼には放送されていた。
 
 今回は、マスコミが多かった。秋田放送と秋田朝日放送の二社のテレビカメラ。そして、秋田さきがけの新聞社。私は、新聞のコメント取材を受けてしまった。その件については、ブログに書き込んである。瓶詰めの作業がなかなか終わらない。酔い冷ましに、蔵の横で日なたぼっこをしていた。
  
試験管のフラスコで使う濾過布
 
 タンク2個分、約60個くらいの袋が吊られて、約100本ぐらい瓶詰めされて作業は終わった。何時も、ここから移動して行われている「十条クラブ」は、今月で営業休止と言うことで、すべて蔵の中で行われた。
 
11:00  蔵内での利き酒で、殆ど出来上がってしまっていた。朝の開会時の事務所で、利き酒コンテストが始まった。前回と同じく5種類のお酒なのだが、「ヨーイトナ」だけは、今日絞った生酒である。ラベルの貼ってある酒から呑んだ。無印のお酒に行ったら、皆同じ味だった。2点が当たっただけ。
 
利き酒コンテスト
 
11:40  今回は、床の間に飾られた故川口和夫会長の祭壇の前の座敷で懇親会。10名ぐらいが一つのテーブルを囲んで、4つに分かれていた。社長の挨拶で始まった。幹事の方と打ち合わせ済のホームページのアドレスを書いた紙を各テーブルに配布。私が挨拶して、ホームページの説明とブログ「今日の晩酌」の宣伝をした。乾杯の前に、2/21に亡くなられた会長に一同黙祷。
 
祭壇の前で懇親会
 
 修了証書が渡され、利き酒コンテストの結果が発表された。今日は成績が良くて、満点の方が3名もいた。
 
修了証書授与
 
 酒宴は延々と続いたが、出されたお酒は「ヨーイトナ」の濁りと生の2種類だけ。仕込み水もあって、お腹で薄めながら呑む。欄間の処に、昭和天皇にお酒献上のお印発見!!
 
 
皆さんで記念撮影
 
 床の間の陰に座敷トイレがあるのを案内されていた。行ってみたら、最近改修されたようで、最新式の水洗トイレだった。何時も隣の秋田銀行新屋支店の駐車場に来て、ここは何の部屋だろうと思っていた。
 
 
14:30  座敷での宴会とあって、後半は席を離れてあちらこちらで飲んでいた。あっという間の時間だったが、仲締めとなり、おみやげに今日絞った「ヨーイトーナーにごり」を貰って帰った。途中、三浦歯科の先生に送られたようだが、良く覚えていない。
 
 私の名前の入ったお酒が、4月5日頃に限定発売される。このあと火入れ殺菌、貯蔵されて、この秋には、熟成したお酒が発売される。しばらく楽しめそうである。
 
ラベル 私の前の入った背ラベル
 
Ksymbol
 
*去年と殆ど同じ体験なので、同じような文章になって済みません。
 
 ●2008/01/27 第15回「秋田酒屋唄を飲む会」体験記
 
 ◆去年の第14回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆去年の第14回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽
 ◆2006年の第13回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2006年の第13回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽
 ◆2005年の第12回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2005年の第12回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽
 
 
 次は、●2008/03/08〜09 岩手・盛岡つなぎ温泉郷「ホテル大観 」紀行