■『第17回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽・しぼりたてを楽しむ会』体験記
 
 大吟醸「酔楽天」で有名な、秋田晴醸造元 秋田酒造(株)の『第17回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ・しぼりたてを楽しむ会』に参加してきた。6年連続6度目である。
 
 1/31に仕込んだ醪(もろみ)が、搾りの時期を迎えた。「上槽」「瓶詰め」「ラベル貼り」の蔵人体験である。44人が参加した。利き酒コンテストも行われ、懇親会では全員に修了証が渡された。私の名前の入ったお酒が、いよいよ発売される。
 
●2010/3/28(日)
 
07:00  勤めが無くなってから、朝早く起きる習慣が無くなって、めっきり朝が弱くなった。それでも、ワクワクしているのか、早く目が覚めた。
 
08:25  自宅から歩いて10分のところ。途中、同級生が若社長の「英雄」ではもう解体が始まっていた。アパートなどの住宅地になるらしい。「新政」瓶詰め工場は、あまり使われていないようだし、「黄金井」は製造していない。要するに、新屋でお酒を造っているところは、これから向かう「秋田酒造」だけとなったのである。
 
英雄醸造元 森川酒造店
黄金井酒造 「新政」瓶詰め工場
 
 この日は、最高気温が5.0度で、平年よりも4.2度と寒かった。蔵の中はコートを脱いで、ハッピ一枚での作業なので寒いのである。
 
08:40  靴の泥をよく落としてから受付へ。懇親会費を払って、ハッピに着替える。社長の挨拶から始まって、加藤杜氏により、今年の「ヨーイトナ」の出来映えについての説明があり、2月から3月に掛けて、我々が仕込んだ酒母に、蔵人によって初添え・仲添え・留添えが行われたと言う。
 
正面玄関/店舗「酒蔵酔楽天」
 
●秋田晴  秋田酒造(株)
 
〒010-1631
秋田市新屋元町23-28
 
 創業の明治41年、日露戦争の大勝を祝して命名された「國萬歳」を主銘柄に、一貫して酒造りに当り、戦時中一時中断したものの、戦後直ちに復活。今年が創業100年。昔ながらの手造りに新しい感覚と技法を採り入れ酒造りを続けている。秋田県酒造協同組合ホームページより)
 ●新屋酒造年表
 
09:00  まずは、洗面器で手を消毒して、一同酒蔵内の松尾神社に参拝する。今回は仕込み水の瓶詰め作業も行った。奥の蔵で、上槽の作業から始まる。醪の入ったタンクから、桶で醪をすくい、布の袋に2杯ほど入れる。これを別のタンクに用意した棒に紐で吊す。いわゆる袋吊りである。大吟醸などで用いられる搾り方である。
 
手消毒
  松尾神社参拝
袋吊り作業
 
 すでに蔵人によって絞られた物があって、これを瓶詰めする作業も始まった。いわゆる「にごり酒」である。タンクは3つ分ほどあるようで、もう一つは、アコーディオンのような形をした濾過器に掛けられ、澄んだ生酒が絞られていた。これも瓶詰め作業をして、ラベルが貼られる。
 
  瓶詰め/ラベル貼り作業
 
濾過圧搾機
 
10:00  皆さん濾過器を「ヤブタ」と言うが、藪田式なのを知った。濾過された生酒を頂く。いわゆるふな口なので炭酸も感じた。濁り酒も頂く。やや甘口なのだが、なかなか良い味である。皆さん交代で袋吊りの作業をする。その他の人は、利き酒をしていて、殆ど宴会状態。直汲みもやってみた。要するに、米粒の入った醪をそのまま飲んだのである。なんだか辛い感じ。
 
 
 タンク2個分、約60個くらいの袋が吊られて、約100本ぐらい瓶詰めされて作業は終わった。去年に続いて利き酒コンテストと懇親会は、すべて蔵の中で行われた。
 
11:00  蔵内での利き酒で、殆ど出来上がってしまっていた。朝の開会時の事務所で、利き酒コンテストが始まった。最近は成績が良いため、利き酒するお酒を二本替えた。5種類のお酒なのだが、「ヨーイトナ」だけは、今日絞った生酒である。ラベルの貼ってある酒から呑んだ。無印のお酒に行ったら、炭酸が感じられたのと、美味しかったので二本は分かった。
 
利き酒コンテスト
 
11:40  今回も座敷で懇親会。10名ぐらいが一つのテーブルを囲んで、4つに分かれていた。社長の挨拶で始まった。幹事の方と打ち合わせ済の、このホームページのアドレスを書いた紙も、配布された。
 
座敷で懇親会
 
 修了証書が渡され、利き酒コンテストの結果が発表された。今日は成績が良くて、満点の方が3名、3問正解が9名と大量である。私は、3点が当たって純米吟醸「千壺天」を貰った。
 
修了証書 利き酒コンテストの結果
 
 酒宴は延々と続いたが、出されたお酒は「ヨーイトナ」の濁りと生の2種類だけ。仕込み水もあって、お腹で薄めながら呑む。今年も、危ないくらい呑んでしまった。
 
「秋田米とぎ唄」と酒屋「櫂入れ唄」
 
14:30  座敷での宴会とあって、後半は席を離れてあちらこちらで飲んでいた。あっという間の時間だったが、仲締めとなり、おみやげに今日絞った「ヨーイトーナーにごり」を貰って帰った。
 
 私の名前の入ったお酒が、4月中旬に限定発売される。このあと火入れ殺菌、貯蔵されて、秋には、瓶火入れと低温貯蔵生原酒が発売される。もちろん、今までの火入れも発売されるので、3種類となる。しばらく楽しめそうである。
 
ラベル 私の前の入った背ラベル
 
Ksymbol
 
*去年と殆ど同じ体験なので、同じような文章になって済みません。
 
 
 次は、●2010/01/31 第17回「秋田酒屋唄を飲む会」体験記