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■第22回「秋田酒屋唄を飲む会」体験記 |
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大吟醸「酔楽天」で有名な秋田酒造(秋田晴)の「第22回秋田酒屋唄を飲む会」に、11年連続で参加してきた。去年と同じ「酉元(もと)仕込み」・「米とぎ」・「酉元(もと)すり」の蔵人体験である。酒屋唄を唄いながらの、文字通りの手造りで、楽しくお酒の仕込みのお手伝いが出来たと思う。 |
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●2015/1/25(日) |
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8:15 |
自宅から歩いて10分くらいの処だが、近いとつい遅くなってしまう。雪の無い朝だが、天気が良すぎて水たまりが凍っていた。雪寄せもなく、秋田酒造に向かった。 |
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8:35 |
ユニクロのヒートテックという下着を着て、長靴の軽装備の出で立ちで向かった。今日は比較的暖かい、暖気である。途中、同級生が社長の「英雄」・「新政」瓶詰め工場・「黄金井」と酒屋が続くはずが、「新政」は更地に。『英雄』は、アパート群に変わった。『黄金井』も休業状態。残念な事に、古い町並みが、また消えてしまった。これを何とかしようと、新政跡地で再開発が進んでいる。 |
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大彦商店 |
旧黄金井酒造 |
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8:45 |
正面の玄関から入ると、今年も古くから伝わるおひな様が飾られていた。前社長の思い出の品であろう? あれからもう一年が経とうとしているのだ。身支度をしているうちに、若社長の挨拶が始まった。50数名ほどが参加した。 |
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正面玄関/店舗 |
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●秋田晴 秋田酒造(株) |
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〒010-1631 |
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秋田市新屋元町23-28 |
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8:50 |
まずはスプレーで手を消毒。一同酒蔵内の松尾神社に参拝する。酒屋の神様である。酉元(もと)仕込みから始まる。釜場では、すでに仕込米が蒸されていて、湯煙を上げていた。 |
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蒸し米を運ぶ桶を「ぶち桶」と言う。肩に担いで一気に走り、麹箱の上にぶちまけたことから、「ぶち桶」と名前が付いたらしい。これの担ぎ方をベテラン会員が実演。本番では、蒸し米の量を少なめにして貰って、約10m先の麹箱にぶちまけた。4〜5人で蒸し米をかき混ぜて冷やす。60℃に冷やしたいが、今日は暖気でなかなか冷えない。冷えたところで、仕込み水と麹が入れてあるタンクに入れる。75Kgの蒸し米を、12回ぐらいに分けて行った。終わって温度を測ったら、希望の20度丁度であった。 |
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蒸し米を冷やす |
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9:30 |
3段仕込の初添えと仲添え仕込も体験させて貰った。その前に、蒸し米を機械で冷やし、麹菌を蒔いてから麹室に運んだ。さらに蔵の2箇所のタンクに運んだ。冷えた蒸し米をほぐすのが大変な作業だった。さっき手作業で行ったのとは何倍も違う量なのである。 |
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蒸し米放冷機 |
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蒸し米 |
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蒸し米投入 |
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麹室に |
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初添え仕込(酒母室) |
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仲添え仕込(仕込み蔵) |
櫂入れ |
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10:45 |
新屋商店会を通り、南に15分程歩いた西部市民サービスセンター「ウェスター」に移った。 |
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11:00 |
利き酒から始めた。まずは名前の入ったお酒を5種類飲む。純米酒「古式純造り」・生貯蔵酒「春雪」・純米酒「よーいとナ」・超辛口「どっ辛」(白)・純米吟醸「千壺天」である。このあと、無記名のお酒を飲んで、さっきのどれかを当てるのである。今回は、全て飲み込んで利き酒をしたのだが、やっぱり分からなくなる。只の呑んべーか? |
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プレ利き酒 |
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11:40 |
蔵人による酒造りの説明から始まった。 |
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西部市民サービスセンター「ウェスター」 |
酒造りの説明 |
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12:00 |
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加藤杜氏による、今回のよーいとナについて |
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11:15 |
午後からの仕込みで唄う酒屋唄の練習を始める。指導役は10年前まで蔵の工場長だった人で、今は定年となった。民謡同好会に入っていて、発声が本格的で上手な人である。 |
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12:30 |
仕出し弁当で昼食。 |
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13:20 |
西部市民サービスセンター「ウェスター」から蔵に戻る。手消毒を行ってから、「米とぎ」の作業に入る。精米された米20Kgを、半切りの桶に入れ、冷たい仕込み水を入れて、二人一組で2組が「秋田米とぎ唄」に合わせて手で磨ぎ出す。桶が台の上に乗っていて、作業がしやすくなった。例年になく水が冷たくて、終わって手を出したら暖かくらいだった。明日使用分の米約400Kgを参加者みんなで磨いだ。 |
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▼秋田米とぎ唄 |
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∧米とぎの ヤーヨエ 始まるときは |
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鶴と亀 鶴亀がヤーヨエ |
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流しに降りて舞い遊ぶ |
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(ヨエトコーリャ 舞い遊ぶ) |
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(囃子以下同じ) |
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∧米とぎは ヤーヨエ 楽だとみせて |
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楽じゃない 寒中にも ヤーヨエ |
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はだしに裸 楽じゃない |
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∧十七八 ヤーヨエ 柳の下で |
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せりをつむ せりつめば ヤーヨエ |
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柳がよれて からまるよ |
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∧つばくろが ヤーヨエ 酒屋の破風に |
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巣をかけて 夜明ければ ヤーヨエ |
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酒こせ売れと さえずるよ |
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14:40 |
休憩しながら、少し暖を取った。今度は、「酉元(もと)すり」の作業に入る。午前中に蒸し米を入れたタンクは、水を含んでお粥状態になっていた。これをさっきと同じ「半切りの桶」に入れ、二人一組で2組が酒屋「櫂入れ唄」に合わせて、棒で擦り出す。これを「試桶」に入れて、蔵のタンクまで担ぎ出す。 |
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▼酒屋「櫂入れ唄」 |
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∧揃た揃たヨー 若い衆が揃た ハイハイ |
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秋の出穂よりヨー まだ揃た |
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(ヨーイヨーイ ヨイヨイヨイ |
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アリャリャン コリャリャンデ |
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ヨーイトーナー) |
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(囃子以下同じ) |
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∧よいにもとする 夜中にふかし |
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朝の夜明けに 酒つくる |
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∧これは大切 改良の仕込み |
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頼みあげます 松尾様 |
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∧千秋楽とは まだまだ早い |
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まずは ここらで 納めおぐ |
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15:10 |
今日の作業は、これですべて終わった。このあとも蔵人によって、初添え・仲添え・留添えのいわゆる三段仕込みが行われる。酒屋のハッピとタオルを返して、おみやげに去年の「よーいとナ火入れ」を貰って帰った。これの搾りは、3/22(日)に行われる。 |
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Ksymbol |
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*去年と殆ど同じ様な体験なので、同じ文章になって済みません。 |
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◆2014年の第21回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2014年の第21回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2013年の第20回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2013年の第20回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2012年の第19回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2012年の第19回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
*第18回「秋田酒屋唄を飲む会」上槽の会は、東日本大震災のため中止となりました。 |
◆2011年の第18回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2010年の第17回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2010年の第17回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2009年の第16回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2009年の第16回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2008年の第15回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2008年の第15回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2007年の第14回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2007年の第14回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2006年の第13回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2006年の第13回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
◆2005年の第12回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 |
◆2005年の第12回「秋田酒屋唄を飲む会」 |
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次は、●2014/9/30〜10/2 東京紀行 |
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