■2年ぶりの東京・大森/蒲田/川崎 紀行 
 
 *2002年10月を前に、東京の専門学校時代の音楽部元部長から電話が掛かってきた。この時はどうしても行けなくて、12月に向かって、数人の昔の仲間に出会った。今回は、このときに約束したCDを届けるためである。
 
 *行方不明の同窓生が一人居て、校友会でも話題になった。探すべきか問題になって、私が止めさせた。ところが最近になって、本人が校友会のホームページから私のホームページを見つけてしまった。同じ寮で暮らしていた仲である。
 
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 2年ぶりの東京・大森/蒲田/川崎 紀行 その1
  40年ぶりの再会は、永すぎた?
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●2004/04/03(土)
 
12:15 東京に行くにしては珍しく、こんな時間に秋田市新屋の自宅を出発。豊岩バイパス・小山・楢田バイパスを通り田舎道を進む。2週間に一度の湧き水汲みと同じコースなので、思わずそちらに向かいそうになる。雄和町の空港道路をひた走る。
 
 秋田空港前の交差点では、秋田空港IC(河辺町和田)からのアクセス道路が工事中で、まもなく完成のようだ!! これが完成すると、秋田自動車道につながり、秋田中央ICや大曲・横手の県南方面/南秋田・能代方面が近くなる。しかし、並行して走っている旧有料道路は、誰も走らなくなる。勿体ない!!
 
12:45 第一駐車場が空車の表示があったので向かってみたが、満車で5台位の行列が出来ていた。これでは何時入れるか分からないので、一番遠い第4駐車場に向かった。搭乗手続きは、チケットレスなのでカードを入れて、航空券を発行してもらう。カウンターに預ける前に、荷物をチェックしてもらう。これのおかげで、酒の瓶を持ち込みできなくなってしまった。
 ■秋田空港 
 ゴールドカードで入れる個室を発見。弁当を食べれるか確かめてから、出羽鶴「大吟醸」と飛良泉「しぼりたて」の300mlのお酒を2本と、比内鳥の薫製スライス/ビーフジャーキー、そして空弁の大館・花善「鳥めし弁当」を買った。TVで選抜高校野球の準決勝第2試合を見ている人が居たが、そこは止めて無料の自販機でコーヒーを頂きながら、一人寂しく弁当を食べていた。
 
13:40 搭乗待合室に入って、まもなく搭乗したら、前から3番目の席が異常に広い。スーパーシートに間違えたかと、客室乗務員に聞いたら、機材繰りで国際線のが来たからだと言う。しかし、足下の補助椅子は使い方が分からないし、ブック入れは手が届かないし、不便この上ない。
 
14:35 羽田空港の海寄りの滑走路に着陸。バスが迎えに来て、到着口へ。処が、直ぐに預かり荷物の到着が遅れるとのアナウンス。いくら待っても荷物が来ない。もしかして、同じ頃に着いた「ヨン様」の影響か?
 
15:00 ようやく荷物のスライダーが動いた。今回は急いでいるので、バスは使わないで、京浜急行の地下鉄で向かうことに。ホームに着いたら、赤い電車の浦賀行きと、品川経由成田行きが並んでいた。浦賀行きが京急蒲田に止まるか分からなかったので、成田行きに乗ったら、先に赤い電車が動いた。
 
15:30 京急蒲田駅で北側に降りたら、川沿いに桜が満開で、タクシー乗り場が見つからない。後から聞いたら、南側が近いという。あまり久しぶりで忘れてしまっていた。交通量の激しい十字路まで歩いて、タクシーを拾った。
 
16:00 JR蒲田駅の南側を環状8号線で越えて、西口側に降りたらいつも泊まる「ホテル東京ヤマチ」がある。この後大森に向かうからと、タクシーを待たせてチェックイン。
 
16:30 タクシーを拾った方向に戻り、第一国道の手前の通りを進んで、いすゞ自動車の本社ビルである「大森ベルポート」に着いた。ここは2002年12月以来2度目で、中に入ったらリハーサル中だった。見覚えのある人が待っていて、2階の飲み屋「刺身居酒屋 魚や一丁」に案内してくれた。
 ■大森ベルポート 
 刺身居酒屋 魚や一丁 
 広い個室に入ると、もう宴会は始まっていた。懐かしい顔が15人以上もいた。しかし、名前が思い出せない。38年振りの再会である。その中に不明の同僚生もいた。一人ずつ近況を説明していたが、当時の写真帳・CD・ポスター・プログラムなどが出てきて、話が進まない。
 
18:30 コンサートが始まると言うことで、一同アトリウムに移った。ここでも数人の同窓生がやってきた。テーブルを囲んで、軽食のパスタを食べながら缶ビールを飲むという、アットホームな雰囲気でコンサートは始まった。
 
 バンド名は「ローグス」となっているが、「東京キューバンボーイズJr」と言う副バンド名があるくらいで、ラテンの曲を得意としている。社会人を中心としたアマチュアのバンドなのだが、ほとんどのメンバーが学生時代にジャズを体験している。ふた月に一度はここでやっていて、他にもあると言うから、かなり忙しいバンドである。
 ■Rogues 
 司会はバンドマスターがやっていた。途中、我々軍団の紹介があった。一同、立ち上がって、500人を越える観衆に答えた。学生時代に楽器販売とアフターサービスに演奏を教えてくれた師匠なのである。
 
21:30 3時間にもわたる長いコンサートだったが、長さを感じさせないあっと言う間のコンサートだった。それぞれ解散したのだが、一部大森駅前で2次会をすることになった。
 
23:00 不明の同僚生と大森から蒲田のホテルに向かった。ここで、持ち込んだ日本酒を飲みながら、40年間の長い身の上話が始まった。
 
 4:30 さすがに眠くなってきて、寝ながら話をしようとベッドに入ったら、隣の部屋からドンと音がした。うるさいのだろうかと、寝てしまった。
 
 
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 2年ぶりの東京・大森/蒲田/川崎 紀行 その2
  川崎は変わりすぎていた!!
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●2004/04/04(日)
 
 8:00 さすがに眠くて起きれない。外を見ると、風が強くどんよりとした曇り空。相棒はこれから雨になると盛んに言っていた。下り坂のようである。
 
 8:30 1階のバイキングレストランで朝食。いつも泊まっているホテルなので、勝手が分かっているが、あまり食が進まない。
 
10:00 チェックアウト。外へ出てみてビックリ。寒い!! 昨日は20度近くあったのに10度も違うのだ。思わずチョッキを着込んだ。上さんに頼まれた手芸の部品を、近くの「ゆざわ屋」に買いに行く。本来であれば一緒に来る予定だったのだ。ここは建物が分かれていて、何処かはあらかじめ見当つけていたが、6階まであるので何処にあるかは聞いた方が早い。粘土と花の茎となるワイヤーを買った。このワイヤーが重くて、宅急便で送って貰うことにした。
 ■ユザワ屋  
10:30 相棒とJR蒲田駅前から、学生時代よく食べた蕎麦屋「満月」の前を通り、学校の正門に向かった。この辺は、我々の頃はまだ無かった建物で、大きい建物の3号館は、日曜日でも入れた。私は校友会活動で度々来ているが、相棒は浦島状態であった。
 
 在校時代からある建物の方に向かってみた。何か工事中のようで、奥までは行けなかったが、建物が増えるようである。一番古い1号館には入れなかったが、2号館には入れたので、思いでの6階までエレベーターで上がってみた。しかし、さすが元ホールまでは入れなくて、私の説明で納得してもらった。
 
 すぐ隣に「愛知」という喫茶店がある。40年前からそのまま営業しているマスターがいるのである。相棒もお世話になった方で、マスターは「こういう時こそ、まだやってて良かったと思う」と感激していた。
 
11:30 喫茶店を後にして、JR蒲田駅に向かった。こちらは通学した道なので、あまりの変わりように吃驚していた。40年前を思い出したようである。これから思い出の地川崎の寮に向かうことにした。
 
 川崎駅前は変わりすぎていた。雨模様で、地上には出ないで地下街に進んだが、あまりの広さに、どこか分からずに「さいか屋デパート」に出た。また建物が増えた映画街のチネッタを抜けて、昔お世話になった中華屋を探したが見あたらない。5年くらい前に来たときはあったのだが...二人は、とりあえず寮があった南町の方向に進んだ。
 
 さいか屋デパート 
 ■チネッタ川崎 
 角にそれらしいお兄ちゃんが立っていた。そして声を掛けられた。やっぱりそうだったんだと、断った。ポン引きである。元寮らしき建物は無かった。12階くらいはありそうな、ライオンズマンションに変わっていた。見覚えのある向かいの建物からしてそうである。周りに建築中の建物が有ったから、ソープランド街からマンション街に変わってきているようである。
 
12:10 あまりの変わりように、昔のものが何一つない。諦めてさっきの地下街に進んだ。銀柳街の地下であるレストラン街でお昼をすることに。行列のできるお店があったりで、かなりの人手である。息子と入ったことがある寿司屋「築地・寿司岩」に入った。まずはビールジョッキーで乾杯。相棒は、回転寿司しか食べたことがないようで、おいしさに感激していた。
 
 築地・寿司岩  
13:00 地下街で喫茶店を探しているうちに、「千虎」のどら焼きが美味しいというので、家族に6個買った。まだ羽田に向かうには早いと、京急川崎駅付近の喫茶店「ルノアール」に入った。やっぱりコーヒーの味が違う。これで勝負しているだけあって、美味しい。
 ■川崎・千虎  
 
13:40 雨が降り始めていたが、京急川崎から乗り換えなして羽田空港に行ける電車があった。便利になったものだ!! 相棒は千葉方面に住んでいるようで、羽田空港からは成田方面に便利な電車があると、見物を兼ねて空港まで送ってくれることになった。京急蒲田では、スイッチバックして羽田空港に向かった。大きな駅になる工事が進んでいた。
 
14:15 地下の京急羽田空港駅から出ると、福岡の「ふくや」と言う明太子屋があり、360gの明太子・無着色レギュラーを買ったら、ポイントで500円引いてくれた。いつも買っているからである。長いエレベーターで2階の搭乗手続きへ。荷物も預けて、身軽になって買い物広場へ向かった。日曜日とあって、イベントが行われていたりして、大変な人出だったが、相棒とここで別れた。
 
 ■味の明太子「ふくや」
 お土産として、いつもと同じような物だが、とらやの羊羹/京都・聖護院の生八つ橋/横浜のシュウマイを買った。これをぶら下げて、搭乗口まで向かった。自宅に電話すると寒いという。東京と同じくらいなのである。
 
 ■虎屋の羊羹
 京都・聖護院の生八つ橋
15:40 機内では新聞を広げていたのだが、寝不足がたたって、ほとんど寝ていた。機内BGMはジャズがなくなって、ICレコーダーでジャズを聴きたいのだが、前後の使用不可が面倒で、持ち込まなかった。
 
16:30 秋田空港着。荷物を預かって、一番奥の第4駐車場に向かった。外はやっぱり秋田らしく?寒い。駐車料金は千円はしなかった。
 
17:15 田舎道を進んで、30分足らずで自宅に着いた。お風呂に入ったら、丁度夕食の時間で、あんなに飲んだのに、さらに晩酌をしながら、昨日・今日の余韻に浸っていた。出発の前の日も宴会で遅かったので、メイルが山とあった。
 
                      6月は、八王子に向かう予定。
 
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