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★第16回生(昭和43年=1968年卒) 50周年記念誌寄稿
 
■秋高祭前夜のこと  三 森 元 雄
 

 何故か、秋高祭の前の晩は学校に泊まり込みをするようになっているようだった。

 いつから始まったのか。どのような理由なのか。先輩から言われたものでもない。後輩にも伝えていない。

 表向きは、放送部が図書室で主催するポピュラー・レコード・コンサートのため市内の業者から借りたアンプ、スピーカーなどの音響機器の安全確保上だが、もちろん、宿泊が許可されるはずはない。

 夜具(毛布)を持ち込もうとしたら、チェックする先生もいたようで、何に使うものかと聞かれた。学級対抗デコレーション制作に必要なものと何とか見逃してもらった。

 8時を過ぎ、残っていることも目立つようになってきたので、部室施錠後、予め開けておいた窓から入り込み、外からは一部死角となっているアナウンサー室でジットし、辺りの気配を窺うこと暫し。

 頃はよしと部室から出てみるとシーンとしている校内から、何処に潜んでいたのかポツリポツリと生徒が出現。一巡すると生徒会役員(これも恒例?)、クラブの展示物仕上げのため、何の理由もない者など10名近くが泊まり込みをする態勢のようだった。

 屋上・窓を通って別棟にある図書室に設置した音響機器の安全を3回ほど確認。

 アナウンサー室で寝たのは明け方であった。

 
 
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