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 白神山地紀行 その1
  良い天気で、駒ヶ岳山頂から白神山地がよく見えていた。
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 *会社のレクレーションクラブで、
白神山地に登山することになった。去
年の栗駒山、八甲田に続いて3回目である。私のワンボックスカーに5人乗
せて、ドライバーの役目もある。

2002/06/01(土)
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・ちのか→7号線→農免道路→五城目→285号線→合川→七座→二ッ井→
 素波里ダム→樺岱登山口→駒ヶ岳山頂→樺岱登山口→素波里湖→藤琴→
 湯ノ沢温泉「ゆとりあ藤里」

 5:30 出かける日はなぜか早起き
 8:00 二台の車に、女性二人が含む8人が分乗して、ちのかを出発。
     国道7号線を北上。飯島で、もう1人が乗車。踏切を渡って、南
秋田カントリー方向へ。金足で農免道路に入る。出羽グリーンロードのよう
なアップダウンを繰り返して、
五城目の285号線に出た。上小阿仁村を
抜けて、105号線から合川に曲がって、七座(ななくら)の米代川を渡り
、二ッ井の道の駅に出た。ここはノンストップで、藤里町に向かう。

−−−−− 藤里紀行歴 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.1991/09/08(日) <私用> 藤里町素波里ダム・
                    猿ケ瀬園地(パターゴルフ)
2.1992/09/      <私用> 森岳温泉・藤里町素波里ダム・
                    猿ケ瀬園地(パターゴルフ)
3.1993/07/5〜6   <仕事> 藤里町猿ヶ瀬園地・太良峡
                    町営温泉保養所・ゆとりあ藤里
4.1993/10/      <私用> 藤里町猿ケ瀬園地(パターゴルフ)
                    八森町「湯っこランド」・青秋林道
5.1994/07/15(金) <仕事> 藤里町「ゆとりあ藤里」
                    オープンのニュース
6.1994/10/6〜7   <仕事> 合川町「大野台ゴルフクラブ」
                    ゴルフ中継(ゆとりあ藤里宿泊)
7.1995/08/06(日) <仕事> 藤里町「町長選挙」ニュース
−−−−− 藤里紀行歴 終わり −−−−−−−−−−−−−−−−

10:00 1991年から95年にかけて、仕事や家族で7回来ているが
     、世界遺産に指定されたからか、白神山地の案内板がすごく目立
つ。
藤里町の物産館でトイレタイム。新しいバイパス道路が出来ていた。素
波里ダムの上の道路を走って、
猿ヶ瀬園地へ。ここへきたのは7年ぶり。な
にも変わっていなかった。

   

 さらに未舗装の
粕毛(かすげ)林道を進み、だんだん高度を上げていく。
岩がごろごろしていて、スピードを上げられない。時々大きな岩もあり、車
の腹をつく。今朝までの雨が幸いして、ほこりが上がらないから良いような
物。
樺岱(かばたい)林道に入る。さらに道が悪くなって、とても乗用車が
走れる道路ではない。ジープの世界である。

11:00 猿ヶ瀬園地から12.7km。約30分かかって、615mの
     
樺岱登山口に着いた。そんなに広い駐車場はなく、一本道の広い
ところに5−6台ぐらい分散して止めていた。タケノコ取りの人もいる。登
山靴を履いたりして準備して、早速登山開始。いきなり結構な急斜面。雨で
濡れた枯れ葉や岩の上を歩く。はじめは杉が多かったが、だんだんブナだけ
の林となっていた。登山コース上や脇の竹林にある竹の子を採りながら進ん
だ。登り初めて30分ぐらいで一同休憩。

 此の時間帯に6人ほどが降りてきた。それ以外、行きも帰りも人に遭遇し
なかった。我々9人の専用登山道である。さらに登ると、一度なだらかにな
ったが、また急な登りが続いた。何度か休みながら進むうちに、尾根に出た
。頂上が見えてきたが、下ったり上ったりで、根が張りだした道を進むが、
なかなか着かない。

13:00 ようやくの思いで、
駒ヶ岳山頂直下に着いた。ところが、ロー
     プやチェーンの付いた登りで、登頂を諦めようかと、しばらく休
んでいた。シラネアオイのいっぱい咲いているところで、デジカメでその写
真を撮っていた。仲間に勧められて、また登り始めた。登頂成功!!

   

 景色よりも腹が減って、一段低い山頂で昼食。昼食後、一番高いところに
移動して、全員で記念撮影。良い天気で、小岳などの800〜1,000m
級の山々が連なっている景色も撮影。三角点ではGPSによる標高測定が行
われていた。

  

−−−−− 駒ヶ岳(1,157.9m)案内 −−−−−−−−−−−−−−−
 古くから里人の尊崇を集めた信仰の山で、山頂には女神が住み、田苗代(湿
原)は神様の田であったと言われています。人々は昔から岳参りをしてその年
の豊凶を占ったと言われていますが、あまりにも多くの人々が神様の田を訪
れるため、神様が喧嘩さに嫌気をさし、田代町の田代岳に移り住んでしまっ
たと言われています。
 陽春の頃、駒ヶ岳の中腹に現れる”駒の雪形”は、神様の田を耕した馬が
そのまま農耕馬となって姿を現し、昔の里人の信仰の心を今の世に伝えてい
る。
 山頂から見て西側にあたるこの方面が、世界遺産条約による自然遺産登録
地一帯となっており、保全地域内は立ち入りが厳しく制限されています。
−−−−− 駒ヶ岳案内 終わり −−−−−−−−−−−−−−−−−−


14:00 あっと言う間に予定の時間がきて、下山開始。休んだ後で、初
     めは快調だったが、階段のところで滑って、露出した杭に右の腿
を打ってしまった。そのまま下山を続けたが、痛いので立ち止まって傷バン
で治療をした。再び下山しだしたが、今度は、さっきの腿をカバーしたのか
、左の腿が痙攣した。これもエアースプレーで湿布して処置。また下山した
が、今度は右の腿が痙攣。これもバンデリンを塗り込んで湿布。三度の治療
は、高校時代からの登山経験の多い方がやってくれた。薬まで持っていると
は、さすがプロ!!

 それでも、自分の力で降りるしかないと、ゆっくりとしたペースで歩き始
めたが、まわりはかなり心配していたようだ。何しろ下山して直ぐだったか
らだ。下山のショックが直接足に来ないように、両手にストックを突いて、
歩幅を狭くして、ジグザグ歩行で、降りてきた。それでも、急な下りでは、
軽い痙攣が走る。休み休み、マッサージしながら、降りてきた。後ろには、
ベテラン登山家がマークしていた。

16:30 約二時間の下山は長く感じた。日頃の運動不足が祟って、足に
     きたのである。ちょっと遅くなったけど、無事、
樺岱登山口に着
いた。みんなから拍手をされてしまったが、自分でもよく降りてきたものだ
と思った。クーラボックスに冷えたビールが入っているのを思い出して、み
んなで乾杯!! 二人のドライバーには悪いが、これが大受けで、「旨い!
!」と吠えながら飲んでいた。運転を交代してもらって、車で下山開始。

18:00 未舗装の来た道を戻り、素波里湖から
「茂谷スカイライン」
     藤琴の町中へ。二度左折して、八年ぶりの
湯ノ沢温泉「ゆとりあ
藤里」
に着いた。チェックイン。三つの部屋に分散したが、我々は、4つの
ベッドがある部屋に3人入る。過去に一度だけ泊まっているが、記憶になか
った。ここは、93年に温泉ができて、94年に宿泊が出来るようになった
のである。今日は11,500歩だった。1日で3日分歩いた感じ

  
・ゆとりあ藤里

 早速、風呂に入る。出来てから9年も経っているので、洗い場が狭い感じ
。全部埋まっていて、流し湯で洗った。すぐ露天に向かったが、寒そうで内
湯で暖めてから、建物に囲まれた露天風呂に入った。ぬるめでいい感じ。

  

ーーーーー 「ゆとりあ藤里」温泉案内 ーーーーーーーーーーーーーーー
■藤里町藤琴上湯の沢1-2 「ゆとりあ藤里」
                     TEL 0185-79-1070
   ●営業時間:午前8時〜午後9時まで
   ●休業    年中無休
   ●入浴料金       大人(中学生以上) 子供(3歳以上)
     通常 90分券   500円      350円
      〃  4時間券   900円      600円
      〃  1日券  1,100円      800円
     平日 90分券   400円      250円
      〃  4時間券   800円      500円
      〃  1日券  1,000円      700円
   ●休憩    1130円
   ●宿泊料(一泊2食付) 12,000円
   ★泉質    弱食塩泉
   ★浴室の種類 全身浴、気泡浴、圧注浴、歩行浴、冷水浴、露天風呂
         、サウナ
   ★効能    リューマチ性疾患、運動器障害、湿疹、更年期障害、
          神経痛、慢性消化器疾患、卵巣機能不全症など
ーーーーー 温泉案内 終わり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


19:00 一同、独立した部屋で会食。ビールで乾杯!! 今日のビール
     は格別美味しかった。日本酒は、県境の白神山地にちなんで、

代の本醸造「喜久水
青森市の特別純米酒「田酒」を2升、私が持ち込ん
だ。料理も格別美味しかった。
                   

21:00 部屋に戻って、軽く2次会。
23:00頃 疲れて寝てしまう。

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 白神山地紀行 その2
  田苗代湿原が雨で、車の中で昼食
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 *昨日登った「駒ヶ岳」の反対側の湿原まで散策することに。

2002/06/02(日)
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・早朝散歩 銚子の大滝+植物園
・ゆとりあ藤里→太良峡→岳岱自然観察教育林→田苗代湿原→峨瓏峡→
 世界遺産センター→二ッ井→檜山→森岳「ゆうぱる」→下岩川→五城目→
 農免道路→飯島→秋田港→ちのか

 5:00 部屋の時計が1時間進んでいて、6時のつもりがまだ5時だっ
     た。風呂に向かうが、先客がもう来ていた。露天風呂は昨日とう
って変わって、熱くて入られない。

 6:00 早起き組4人で、早朝散歩をする事に。歩いて行ける距離なの
     だが、なぜか車で移動して、
銚子の滝特用植物見本園を散歩。
以前泊まったことのある
「温泉保養所」と、改装で休業中の「藤琴荘」があ
った。特用植物見本園は、温泉のある
「湯の沢環境改善センター」の上にあ
る。
  
  

ーーーーー 銚子の滝(高さ18m) 案内 ーーーーーーーーーーーーー
 滝壺の周辺全体に丸みがあり、昔の徳利に似ていて、その徳利に上から酒
(滝の水)が注がれているように見えることから「銚子の滝」と呼ばれるよ
うになったと言われる。
 また先人たちは滝口が突き出ていたことから「堤子の滝」とも呼んでいた。
 滝の上流にはマンガンの鉱山や、付近には化石入玉髄瑞鳥石が産出され地
質の構成では貴重な地である。
 滝と深く関わりのある湯ノ沢神社の祭神は不動明王で、開基は不明だが享
保郡邑記抜粋によると「湯野沢村貞享年代1680年代開発14軒」と記さ
れており、温泉の発見と併せ、その頃と思われる。
 紀行家、菅江真澄の歌碑は50m滝寄りにある。(享和2年1802年)
 明治初期、秋田藩士石井忠行の「伊豆園茶話」の一節に。湯の沢の滝は藤
琴にあり「裏見の飛泉なり」と記されている。
ーーーーー 銚子の滝 案内 終わり ーーーーーーーーーーーーーーーー

 7:00 まだ準備中の朝食会場に乱入。ビールを飲んでいるうちに、朝
     食の準備が出来上がってきた。バイキング形式である。

 8:30 一人の人が、昼食の弁当を買ってきてくれて、我々に合流した
     。予定よりちょっと早めに、
「ゆとりあ藤里」を出発。

  

 9:30 
太良峡で降りて、遊歩道を散策しようかと思ったが、かなり降
     りないといけないみたいなので、先に進んで別の処を探そうとし
たが、適当なところがなくて進んでいるうちに、
「岳岱自然観察教育林」
着いてしまった。

  

10:00 「岳岱自然観察教育林」は9年前に来ているのだが、駐車場や
     トイレがあり、以前は路上駐車だったから、全然変わってしまっ
ている。ブナ林の中もそうだ。確か、もっと大きなブナが有ったはずだが、
観光客によって踏み固められて、衰退している。

 木道は一部だけで、どこでも入っていける状態なので、枯れ葉が踏み固め
られて、色が変わっている。歩くところを限定するために、木道を100%
作って、回遊歩道を整備するべきだと思う。早急な対策が望まれる。

10:30 
黒石林道の終点、登山口に着いた。15分ほど歩くと田苗代湿
     原
だが、結構急な下りが続く。昨日の歩き過ぎが効いていて、下
りはつらい。湿原に出たら大雨が降ってきた。慌てて、リュックから合羽を
出して着た。木道を一番奥まで歩いたが、雨が降り止まず記念写真だけ撮っ
て、駐車場まで引き返して来た。

   
   イワカガミ        タムシバ          ミズバショウ

11:30 朝が早かったので腹が減って、昼食弁当を食べようとしたが、
     雨が降り止んでいたけど風が強くて、車外はあきらめて車の中で
食べた。

12:30 ここではやることがないので、早々に帰りにつく。と言うより
     も、帰りながら蕗や山菜を採ろうと言うのである。私も蕗を採り
始めたが、また雨が降ってきて中断。

13:30 1時間ほど走って、里の端にある
「峨瓏(がろう)の滝」に着
     いた。トイレタイムと、しばし滝の見物。

   

ーーーーー 峨瓏(がろう)の滝(高さ12m) 案内 ーーーーーーーー
 この滝の名前は滝の見える範囲からつけられたものではなく、滝の上流に
ある峨瓏狭からの流れ落ちることからきているらしい。
 峨瓏とは、山が険しくそびえ立っていて、その流れは急流などを意味する
ことから、今は亡き先人たちは奥山に入り絶壁の景観のすばらしい所を「○
○峨瓏」と呼んでいたという。(青森県境の釣瓶落峠を釣瓶落峨瓏)
 滝のすぐ上流にある峨瓏峡は、清流を中心に両壁が続き、まさに峨瓏の意
味に相応しい絶景が続き、ぜひ散策して欲しいルートでもある。
 滝と深く関わりのある湯ノ沢神社は、安永10年(1780)に建立され
、祭神は不動明王、火産霊神である。紀行家、菅江真澄もこの地を訪れ和歌
を詠んでいる。
ーーーーー 峨瓏の滝 案内 終わり ーーーーーーーーーーーーーーーー


14:00 すぐ近くだが、今朝泊まったホテル下の
世界遺産センター
     を見学。おみやげの買い物のつもりだったが、そのようなものは
なく、見学にすり替わってしまった。

 

14:30 帰りの途につく。藤里を発って、
二ツ井で7号線に入り、能代
     方面へ向かう。途中から
檜山方面に左折。桧山納豆で有名な「殿
様納豆」の前は、バイパスが出来て通らない。

15:30 そのまま進んで、温泉で有名な
山本町の森岳に着いた。出る前
     にどこかの温泉に寄ろうと言っていたが、先導車はじゅんさい沼
の周りにある町営温泉
「ゆうぱる」を過ぎてしまった。場所も名前も分から
なかったらしい。戻って一同入浴。

  
ゆうぱる

ーーーーー 「ゆうぱる」温泉案内 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
■山本町 森岳字木戸ノ沢48-4 健康保養センター「ゆうぱる」
                           TEL 0185-83-4641
                           FAX 0185-83-4643
  *平成9年3月1日オープン
   ●営業時間  午前7時〜午後9時まで
   ●休業    毎月第2・4火曜日
   ●入湯料   大人 300円  小学生以下 200円
   ●休憩    中学生以上  4時間未満   200円
                 4時間以上   400円
   ●入場回数券 11枚綴り  中学生以上 3,000円
                 小学生以下 2,000円
   ●休憩料   広間(40畳)中学生以上   200円
                 小学生以下   100円
          小部屋(10畳) 1時間 1,000円
          個室(8・6畳) 1時間   500円
   ●宿泊設備  素泊まり1泊 中学生以上 2,000円
                 小学生以下 2,000円
         *小学生以下は無料
   ★浴室の種類 ひのき風呂、ぬる湯・寝湯・水風呂・サウナ
   ★泉質    カルシウム・ナトリウム−塩化物泉
         *日本一しょっぱい温泉
   ★泉温    63℃
   ★効能    切り傷、やけど、慢性皮膚症、虚弱児童、慢性婦人症、
          神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、
          関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、
          痔疾、冷え症、疲労回復期、疲労回復、健康増進、
ーーーーー 温泉案内 終わり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

16:10 日曜日の夕方とあって、お客さんでいっぱいだった。ここは2
     度目だが、相変わらずしょっぱい温泉。さらに帰り道につくが、
あくまでも裏道で、
琴丘町の下岩川、湯の越温泉前など、1.5車線の狭い
道を進んだら、
285号線の五城目に出た。

 ここからは、来た道と同じ農免道路をひた走る。途中で一人降ろすため、
飯島に向かう。狭い道を2度ほど曲がったが、切り返しなしで曲がった。後
ろの車は切り返しをしていた。私ってすごい!! まぐれでない!!

17:00 飯島から秋田港の方に出て、ちのか前に着いた。ここで一同解
     散。

 *昨日は1万歩を越えたが、今日は湿原を歩いただけなので、6300歩
と少なかった。

・全走行距離:310Km

            次の日は、歩くのがつらくて身障者状態でした。
           歩いているうちは良いのですが、歩き始めがつらか
           ったです。会社の階段を下りるのがつらくて、以後
           2階に上がる事はありませんでした。

                         Ksymbol

◆アルバム風写真集(会員限定)

次は●2002/03/16〜14 山形・尾花沢「銀山温泉」紀行

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