★秋田県音響技術者協会主催 「音古聴心」
 
2004/04/24(日) 秋田市上北手「遊学舎」 
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 ★秋田県音響技術者協会主催の「音古聴心」と言う、古い音響機材の展示会があった。エジソンが発明した筒型の蓄音機から、SP・LP・オープン テープと様々。CD・SACD・DVDまでやったから、最新型も網羅してしまった。秋田球ゆらの会による真空管式の装置で、LPのステレオ演奏も行われ た。 音響機材の進歩を知り、現在使用されている機材の理解を深めようと、企画した。
 
《AKT秋田テレビ 提供》
 
●特大集音器(芝電)/MS−5(三研)
 
 ★野球のバックネット裏で使用。キャッチャーミットにボールが収まる音や、審判のコール、打球音が入るが、応援団などが賑やかなときは、バックスクリーンからの反射で、引っ込んでしまう。ガンマイクでは、後ろに壁があると指向性が出ない。
 ★バレーボールでは、サーブに始まってアタックまで、ネット付近からボールを追いかけた。
 
●アナウンスレピータ、カートリッジ(興和)
 
1チャンネルの再生専用機
 ★6mmのエンドレステープで、別トラックのキュートーンで一回転して頭出しをしてくれるので、提供アナウンスやCMで重宝した。長さは注文で15秒から5分くらいまである。AKTでは、MDに取って替わっている。ちなみにその時の映像は、静止画のスライドかテロップだった。
 
●180Mhz帯のワイヤレスマイク(タムラ)
 
マイク(手前)/受信機(奥)
 ★本体は大きいし、アンテナも長いし、チャンネルが二つだけで、一見使いにくそうだが、初期の紐なしマイクとして、重宝した。ラグビー中継では、審判に首から提げてもらって、集音したこともある。
 
●470Mhz帯のワイヤレスマイク(MICRON)
 
リボンマイク(手前)/ワイヤレスマイク(奥)
 ★ゴルフ中継などで、ガンマイクをつないで使用。ロングホールのセカンド地点から、グリーンサイドのミキサー席まで飛んだので、300mは飛んだことになる。送信アンテナ部分を棒の先に付けて高くして、指向性受信アンテナを使用していたからである。
 
●レトロ調スピーカー(花岡無線)
 
 ★中継車のモニターとして積まれてきた。後半は、一斉指令や連絡などの打ち合わせ用として使用。中身はダイアトーンの六半。
 
●丸形簡易ミキサー(SHURE) 
 ★主に、取材用のミキサーとして使われた。でも、足りなくなると、補助ミキサーとしても使うこともあった。
《KSYMBOL 提供》
 
●ベロシティマイク(りぼん)(アイワ)
 
VM−17S(AIWA) Gベロ(東芝)−新田氏提供
 ★民謡の三味線など、和楽器に使用すると柔らかい音色となる。指向性も無指向・単一・双指向と切り替えができた。テレビでは、マイクが大型のため嫌われて、使わなくなった。RCAの77DXやBK−5(対談用)、東芝のBベロ・Gベロが有名。
 
●SPレコード 78回転/秒
 
 ★まず蓄音機の歴史についてですが、1987年にエジソンが円筒管式の蓄音機を発明したのが出発で、その後ベルリーナが円板横振動式の再生方式を実用化し、SP〜LPまでのレコードの基本になっていると言われます。
 
●アセテート盤(富士録音)
 
 ★世界に一枚しかないレコードを、直接カッティングできる盤。少し柔らかくできていて、ヒーターの付いたダイヤモンドの針で削っていく。1960年代に東京で流行った。小唄の発表会で、唄い終わるとレコードが出来ていて、売れに売れた。その後、CDの時代が来るとは思わなかった。私が、銀座のレコードカッティング会社に勤めていたとき、作成したもの。
 
●皿回し(レコードの頭出し)
 
 ★1966年頃、まだ東京で学生の時、ホールで踊りの大会があった。その踊りの音楽として、レコードが普通に使われていた時代だった。3分程度で終わる踊りを朝から夕方まで、一日中やっていたから、100枚を越えていたと思う。針は逆回転に丈夫なMMを使い、2連のターンテーブルで、フェルトでスリップ回転させながら、手を離すと同時にボリュームを上げる。
 
●オープンテープレコーダ(TEAC)10インチ対応
 
 ★コンサート収録テープが多くあるので、CD化でよく使用している。
 
●ICレコーダー
《最新機材と比較》
 ・超小型の最新型録音機
 ・ステレオマイク内蔵
 ・音楽で4時間以上録音
 ・会話で35時間以上録音
 ・MP3形式の音楽データ再生可能
 ・USBでパソコンに接続
 ・miniSDカードで増設可能
 
 ★大きさが手のひらに収まるサイズで、記者会見の席に良く登場する。大曲でのカウント・ベイシーのコンサートでは、演奏者がセンターマイクの前に置いて、アドリブのチェックに使っていた。
 
《その他》
●エコーマシーン
エンドレステープ式(DENON) テープ滞留式(ROLAND) スプリング式(AKG)
●デンスケ
●トーンゾイレ(SHURE)
 ★和田アキ子のショーを、これでやったことがある。まだ有名になる前で、羽後町と大曲の体育館である。
●24チャンネルミキサー(サウンドクラフト)
●1/2インチ、16トラックマルチレコーダー
●12チャンネルミキサー(YAMAHA)
《秋田魁新報電子切り抜き(5/1付)》
 〜クトデスク)と通常のCDとの聞き比べなども行った。体験者は機材の進歩を改めて再確認した様子だった。
 残念ながら、あまり広報をしなかったため、主催者発表でも100人と、お客さんが少なかった。TVの取材も来ると言っていたのだが、火事が起きて没となってしまった。
Ksymbol
 2003/11/26〜27 秋音響 中仙町民会館「ドンパル」 研修紀行

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