秋田市新屋・日吉神社 鹿島祭2008
 
〜 上表町鹿島講中 参加記 〜
 
●2008/06/08(日)
 
 ・全町内20の鹿島船が参加して、鹿島祭りが行われた。
 
 《参加町内》
  1.栗田養護学校 初入船 9:25
  2.上表町(当町内) 9:40
  ・.関町
  ・.日の出町
  ・.中表町
  ・.十条団地
  ・.南新町
  ・.下表町
  ・.北新町
  ・.関町後
  ・.笹町
  ・.大川町
  ・.緑町
  ・.比内町
  ・.愛宕町
  ・.高美町
  ・.沖田町
  ・.駅前町
  ・.南団地
  ・.田尻沢町
 
 *各町内の区割りは、住所地番とは関係なく、昔の区割りに近い形で行われている。
 
〜〜〜〜〜 新屋鹿島祭の由来 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 新屋の鹿島祭りは、豊作を祈る鹿島信仰に由来し、古くは、さなぶりの時に行われていたが、やがて端午の節句に、近年は6月第2日曜に、全町挙げて子供の成長を祈る約400年来の伝統行事でもある。
 
 子供らの無病息災を託した鹿島人形を乗せた各町内の鹿島船は、笛や太鼓の囃子と共に、鹿島唄を口ずさむ子供と沿者の手に曳かれ日吉神社で祓えを修し、全町内を練り歩いたのち雄物川に流され、子供らは清く、明るく、逞しく、その心身を更新する。
 
 鹿島祭りは、神と人、親とこの心の絆を結ぶ、かけがいのない新屋町の文化的遺産である。秋田市政百周年にあたり、平成元年に「秋田市ふるさと名所百景」に認定されている。
 
〜〜〜〜〜 新屋鹿島祭の由来 終わり 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
新屋鹿島祭の由来
 
 今年の鹿島祭りは、6月の第2日曜日と言うことで、日吉神社祭典後の最短6/8となったのです。6/1が日曜だからなのです。その準備は祭典翌日の5/27から始まった。たったの12日間である。
 
 
●2008/05/27(火) 上表町鹿島講中 打ち合わせ 
 
 *町内会館が無いため、町内の空き地にテントを設営。そこで、大勢が集まって打ち合わせが行われた。今年の人形のタイトルは、時間がないため「ドラえもん」とした。困った時のドラえもんである。 打ち合わせが終わった後は、折角集まったから懇親会である。これは神様の行事であるから、我々はこれを直会(なおらい)と呼んでいる。
 
 
●2008/05/28(水) テント手直し
 
 *今日もテントの手直しや、材料の調達が主だった
 
 
●2008/05/29(木) 仮船作成/人形組み立て開始/短冊紙カット
 
 *今日から本格的な作業に入った。鹿島船が終わった後、鹿島人形を移して流す小さな仮の船作成。ドラえもんの人形の組み立てを始める。胴体と頭の二つに分け、骨組みに針金を巻き付け形を作る。子供たちが書き込む短冊をカットして、必要枚数を準備した。竹竿に吊り下げる紐も準備した。 
 
 
●2008/05/30(金) 仮船完成/人形作成
 
 *薄いベニヤで造った仮船は二日間で完成した。ドラえもんの人形も、段々形が付いてきた。 
 
 
●2008/05/31(土) 笹竹カット/人形作成
 
 *町の山から3mくらいある笹だけを取って来て、1m位の長さにカット、片方は刺せるように斜めにカット。もう片方は、糸が入るように切り込みを入れる。短冊の上の部分の笹竹もカット。両端に切れ目を入れる。ドラえもんの人形は、頭の部分を作成中。 
 
 
●2008/06/01(日) 日中の作業により、船組み立て/人形作成
 
 *勤め人の関係もあって、普段は夕方6時からの作業で、9時頃には終了して、それから後は直会としている。毎晩終わるのは、11時頃で12時の時もある。今日は日曜日だから、日中からの作業集中日。 バラバラにしている舟の組み立てから始める。舟の大きさは、長さ12尺、巾6尺、高さは4尺位であるが、これを馬車の台車に乗せると、高さは最大で4.5mとなる。ドラえもんの人形も、紙貼りの工程に入る。漂白していない半紙を半分に切って、それに糊と壁紙用ボンドを混ぜて火に掛け、刷毛で塗って何重にも張っていく。 
 
 
●2008/06/02(月) 背景ペンキ塗り/人形作成
 
 *毎年使い回しの背景板があって、それに背景をペイントしていく。ドラえもんの人形は、昨日の紙貼りが一晩で乾燥していて、色を付けていく。ここで、ペイントの色が足りないことに気がつき、明日調達する。 
 
 
 
●2008/06/03(火) 人形作成
 
 *ドラえもんの人形は、色が塗られて大分形になってきた。年季の入った鹿島大明神の掛け軸も飾られる。 
 
  正面に鹿島大明神の掛け軸
 
●2008/06/04(水) 人形作成/短冊配布
 
 *今日は、ドラえもん人形の顔に目が入れられた。申し込まれた子供の家に、短冊セットと私が造ったお菓子引換券を配布した。
 
 
●2008/06/06(金) 船にガツギを巻く
 
 *作業も大詰め。前日の夕方、雄物川の河川敷に「ガヅギ」を取りに行ったようである。「ガヅギ」とは、正式にはマコモのことで、沼や川岸に生える稲科の大型多年草。それを夕方から、船の上部に巻いていくのである。これに、竹の短冊が刺されるのである。
 
 船にガツギを巻く
 
 
●2008/06/07(土) 日中の作業により、小道具・人形乗せ
 
 *今日は日中も作業が行われていて、私が夜に行ったら、すべて乗せられていて、完成間近だった。 
 
 
●2008/06/08(日) 鹿島祭り 当日
 
07:15  *早朝集合で、御幣・船首旗・榊・太鼓・舵棒・牽引ロープなどをを付けて、鹿島船の準備を始める。着いたら殆ど出来ていた。みんな交代で、朝食を取る。
 
 
09:00  *一旦家に帰って朝飯を食べて、町内の袢纏に着替え戻った。鹿島人形を抱えた町内の人達がやって来た。鹿島人形を船の上に打ち付ける。山車を表通りに出す。鹿島人形がいっぱい並べられ、五色旗も多く刺されていて、鹿島祭りの雰囲気になってきた。
 
 
太鼓の練習会
ドラえもん人形の仕掛けお披露目
 
09:30  *あっと言う間に、神社に出発の時間である。表町の通りを15分ほど進んだら、神社前に着いた。南団地の町内が、警備を担当していた。船の出し入れには、県道(旧国道7号線)を通行止めにしての誘導である。 
 
 
09:40  *栗田養護学校が終わって、いよいよ上表町である。神主の祝詞が上がって、頭領の参拝にあわせ、子供たちや親も参拝する。御幣が配られ、船の先頭に差し込む。御神酒も、船に振りかけて清める。
 
 
 
09:50  *来た道の表町通りを戻るが、次々と町内が並んでいて、ドラえもん人形の仕掛けを見せながら進んでいく。日の出町とすれ違ったとき、あちらは子供が100人以上いるが、こちらは大人を入れても30人足らず。まずは、お披露目のため、町内を一周することになった。
 
 
 
10:30  *予定通り、40分ほどで町内を一周して、子供はアイスクリームで休憩。大人は、御神酒と缶ビール。
 
 
 
 
ドラえもん人形のポケットからお菓子が飛び出して、皆さん大騒ぎで拾っている
 
09:00  *今度は、我が町内にお披露目のため、上表町内を一周することになった。表通りから北の方向に向かい、英雄酒造店を天竜寺の方向に右折する。旧7号線を横断して、新屋駅方向に向かう。
 
上表町内にお披露目
 
 
11:00  *ト一屋駐車場隣の小路も上表町であるから、ここに山車を入れる。しばらくここで見せてから、新屋駅方向に向かう。
 
 
 
 
11:15  *新屋駅方向に向かい、駅正面の市営住宅の通りに戻って、また旧国道を横断する。三角屋の前で、表通りに戻った。
 
 
 
11:30  *ここで行列はお仕舞い。子供だけで、鹿島舟を背景に、記念写真を撮る。今度は、父兄も入れて撮影。最後に、鹿島講中の面々で撮影する。
 
子供だけで撮影
父兄と子供で撮影
鹿島講中の面々
私が写っている唯一の写真
 
11:45  *解体開始。まずは流す人形や短冊を仮舟に入れる。トラックで雄物川に運んでいった。後は、ゴミに捨てるのと倉庫に仕舞うのと分けて解体。帰ってきたトラックで何度か倉庫に運んだ。
 
仮舟の中の人形達
 
14:10  *作業が終わったところで、一旦解散。家に帰って、シャワーを浴びて、遅い昼飯を食べた。
 
15:00  *20名ほどで、日吉神社の日吉会館  で直会(なおらい)を行う。神様の行事だからそう呼ぶ。
 
直会(なおらい)
 
18:50  *中締めして引き上げたが、3時間半も居たことになる。2次会は、腹が減ったと言うことで、10名ほどで「まんしゅう屋」へ。餃子とラーメンをつまみに、麦酒を飲んでいた? 
 
 
餃子とラーメンの「まんしゅう屋」
 
 
*先月の「日吉神社 山王祭」から続いたお祭り行事は、ようやく終わった。長かったな〜〜
 
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 ★過去の日吉神社 鹿島祭
 ●2006/06/11 秋田市新屋・日吉神社 鹿島祭2006
 
 次は、●2008/05/25〜26 秋田市新屋・日吉神社 山王祭2008