■『第21回「秋田酒屋唄を飲む会」よーいとナ上槽・しぼりたてを楽しむ会』体験記
 
 いきなり訃報から始まります。3/31に「野本 眞子氏(のもと・ちかこ=秋田酒造社長)」が、ご逝去なさいました。ご冥福をお祈りします。
・2008/1/27 第15回「秋田酒屋唄を飲む会」より
 
 大吟醸「酔楽天」で有名な、秋田晴醸造元 秋田酒造(株)の『第21回「秋田酒屋唄を飲む会」よーいとナ・しぼりたてを楽しむ会』に参加してきた。これに参加してから10年目である。
 
 1/26に仕込んだ醪(もろみ)が、搾りの時期を迎えた。「上槽」「瓶詰め」「ラベル貼り」の蔵人体験である。45人が参加した。利き酒コンテストも行われ、懇親会では全員に修了証が渡された。私の名前の入ったお酒が、いよいよ発売される。
 
●2014/3/23(日)
 
07:00  勤めが無くなってから、朝早く起きる習慣が無くなって、めっきり朝が弱くなった。それでも、興奮しているのか、早く起きてしまった。
 
08:20  自宅から歩いて10分のところ。途中、「英雄」はアパートなどの住宅地になっている。「新政」瓶詰め工場は、更地になって、「黄金井」は製造していない。要するに、新屋でお酒を造っているところは、これから向かう「秋田酒造」だけとなったのである。
 
曹洞宗『天龍寺』 『新政』跡地
『英雄』跡地 大彦商店
黄金井酒造
 
08:30  靴の泥をよく落としてから受付へ。懇親会費を払って、ハッピに着替える。社長の挨拶から始まって、加藤杜氏により、今年の「よーいとナ」の出来映えについての説明があり、2月から3月に掛けて、我々が仕込んだ酒母に、蔵人によって初添え・仲添え・留添えが行われたと言う。
 
 
 
正面玄関/店舗「酒蔵酔楽天」
 
●秋田晴  秋田酒造(株)
 
〒010-1631
秋田市新屋元町23-28
 
 創業の明治41年、日露戦争の大勝を祝して命名された「國萬歳」を主銘柄に、一貫して酒造りに当り、戦時中一時中断したものの、戦後直ちに復活。今年が創業101年。昔ながらの手造りに新しい感覚と技法を採り入れ酒造りを続けている。秋田県酒造協同組合ホームページより)
 ●新屋酒造年表
 
09:00  まずは、今年から始まったスプレーで手を消毒して、一同酒蔵内の松尾神社に参拝する。今回は仕込み水の瓶詰め作業も行った。奥の蔵で、上槽の作業から始まる。醪の入ったタンクから、桶で醪をすくい、布の袋に2杯ほど入れる。これを別のタンクに用意した棒に紐で吊す。いわゆる袋吊りである。出品酒などで用いられる搾り方である。
 
手消毒 松尾神社参拝
袋吊り作業
 
 すでに蔵人によって絞られた物があって、これを瓶詰めする作業も始まった。いわゆる「にごり酒」である。タンクは3つ分ほどあるようで、もう一つは、アコーディオンのような形をした濾過器に掛けられ、澄んだ生酒が絞られていた。これも瓶詰め作業をして、ラベルが貼られる。
 
  瓶詰め/ラベル貼り作業
濾過圧搾機
 
10:00  皆さん濾過器を「ヤブタ」と言うが、藪田式なのを知った。濾過された生酒を頂く。いわゆるふな口なので炭酸も感じた。濁り酒も頂く。やや甘口なのだが、なかなか良い味である。皆さん交代で袋吊りの作業をする。その他の人は、利き酒をしていて、殆ど宴会状態。
 
 
 タンク2個分、約60個くらいの袋が吊られて、約150本ぐらい瓶詰めされて作業は終わった。利き酒コンテストと懇親会は、すべて蔵の中で行われた。
 
11:00  蔵内での利き酒で、殆ど出来上がってしまっていた。朝の開会時の事務所で、利き酒コンテストが始まった。今回は珍しく「酔楽天」があった。これはチャンスと、いきなり無印のお酒に行ったら、分からなくなった。全滅である。
 
利き酒コンテスト
 
11:40  今回も座敷で懇親会。10名ぐらいが一つのテーブルを囲んで、4つに分かれていた。社長の挨拶で始まった。幹事の方と打ち合わせ済の、このホームページのアドレスを書いた紙も、配布された。
 
座敷で懇親会
 
 修了証書が渡され、利き酒コンテストの結果が発表された。今日は成績が良くて、満点の方が5名、3問正解が多数である。
 
10回目の修了証書
 
 酒宴は延々と続いたが、出されたお酒は「よーいとナ」の濁りと生の2種類だけ。仕込み水もあって、お腹で薄めながら呑む。今年も、危ないくらい呑んでしまった。
 
「秋田米とぎ唄」と酒屋「櫂入れ唄」
 
14:30  座敷での宴会とあって、後半は席を離れてあちらこちらで飲んでいた。あっという間の時間だったが、仲締めとなり、おみやげに今日絞った「よーいとナにごり」を貰って帰った。
 
 
 
 私の名前の入ったお酒が、4月中旬に限定発売される。このあと火入れ殺菌、貯蔵されて、秋には、瓶火入れと低温貯蔵生原酒が発売される。もちろん、今までの火入れも発売されるので、3種類となる。しばらく楽しめそうである。
 
ラベル 私の前の入った背ラベル
 
 *葬儀は、6日午後1時半から秋田キャッスルホテルで行われ、私も参列してきた。見慣れた社員も、沈痛な面持ちだった。我々「秋田酒屋唄を飲む会」会員も多く参列していた。ホテルでの社葬のような雰囲気で、整然と行われたような気がする。合掌!!
 
Ksymbol
 
 *去年と殆ど同じ体験なので、同じような文章になって済みません。
 
 ◆2014年の第21回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2013年の第20回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 
 ◆2013年の第20回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2012年の第19回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 
 ◆2012年の第19回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2011年の第18回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2010年の第17回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽 
 ◆2010年の第17回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2009年の第16回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽
 ◆2009年の第16回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2008年の第15回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽
 ◆2008年の第15回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2007年の第14回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽
 ◆2007年の第14回「秋田酒屋唄を飲む会」
 ◆2006年の第13回「秋田酒屋唄を飲む会」ヨーイトナ上槽
 ◆2006年の第13回「秋田酒屋唄を飲む会」
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 ◆2005年の第12回「秋田酒屋唄を飲む会」
 
 
 次は、●2014/03/03〜06 日吉敬神旅行会 伊勢神宮参拝紀行